SPRING AND SUMMER 2018 / Antique fan

2018mag_spring_antique_title

長きにわたり愛されるその美しさと芸術性。
多彩なアンティークコレクションを愛でるとともに、
私たちを惹きつける魅力を探ります。


2018mag_spring_antique01

アザミの花を思わせる可憐な色彩と優美な曲線

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで人気を博した芸術様式“アール・ヌーヴォー”。エミール・ガレは、その旗手として活躍したガラス工芸家です。柔らかなラインを描くワイングラスは19世紀頃の作品。植物を思わせる曲線がアール・ヌーヴォーの特徴ですが、透明なガラス地に赤色ガラスをらせん状に入れこんだボウルの部分はアザミの花のように可憐。持ち手の握り部分をつなぎ合わせた意匠や、円の縁だけをテーブルに接地させるフットの作りなどその精巧な技への評価は高く、同作品は著名美術館にも所蔵されています。

WINE GLASS ¥800,000 (1900s / FRANCE)


2018mag_spring_antique02

アクアマリンとパールが織りなす、春のハーモニー

優しく揺れる花びらをモチーフにしたペンダントは、19世紀のイギリスで作られたもの。青く輝くアクアマリンに、朝露のように散りばめられているのは天然パールです。当時はたいへん希少であり、ダイヤモンドより高価であった天然パールを半分にカットしたハーフパールは、今ではアンティークジュエリーでしかほとんど見ることのできない技法。身につけたとき、自然に身体になじむのがその特徴です。是非、春夏の素肌に合わせていただきたいペンダントです。

AQUAMARINE PENDANT ¥670,000 (19c / ENGLAND)