SPRING AND SUMMER 2018 / Interview

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優しい笑顔から、凛としたクールな表情まで
モデル高橋里奈さんの表現は豊かで幅広い。
深みのある美しさのルーツは
たおやかな佇まいにありました。

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DRESS ¥19,800

ほんの少しずつでも、
手間暇をかけた丁寧な暮らしをしたい。

この春、13年間つとめた『Precious』の専属モデルを卒業し、さらに幅広いフィールドのお仕事に踏み出した高橋さん。

「専属になったのは、ちょうど長男がお腹にいた時でした。出産直後は体力が持ちませんし、子育てをしながらだとどうしても時間制限があるのですが、周囲のスタッフに恵まれ、ずっと居心地よくお仕事をさせていただきました。『Precious』は本当に美しい雑誌で、ジュエリーも洋服も“本物”を身につけることが出来たのは大変いい経験になったと思います。ただ、私は好奇心も旺盛ですし、いろいろなことに興味を持つタイプ。少し前から『もっと仕事の幅を広げたい、まだ知らないクリエイターの方たちと仕事をしたい』という気持ちがあり、専属を卒業することにしたのです。これまでの経験で、『きっと大丈夫』という自信がついていたのかもしれないですね。今、すごくワクワクしています。」

モデルとしてのモットーは、写真に写らないところまで一生懸命にエネルギーを注ぐこと。

「カメラの前に立つ時は、例え上半身のみの撮影でも全身を使って表現します。それは昔から変わらない私のルール。例えば顔と手元だけが写るジュエリーの撮影でも、ヒールを履くと腰が高くなり、姿勢がよくなるのです。一見無駄に見えるかもしれないのですが、ヒールを履いた足元の緊張感がすべてに反映されると思っていて。特別なエクササイズは何もしていませんが、長年そのようにポージングをしているおかげか、体幹が鍛えられている気がしています。」

プライベートでは、12歳の男の子と10歳の女の子を育てる母。忙しくも楽しい毎日を送っているそう。

「我が家は子供2人と猫2匹(2才のラグドールと5ヶ月のスコティッシュフィールド)がいるから、毎日が賑やかです。優雅な生活とは言い難いですが、そのぶんとても楽しいです。忙しくて料理に時間をかけられない時は、常備菜が頼れる存在。カレーやパスタなどにも利用できる茹で野菜は定番の一品です。私は野菜が大好きなので、季節に関係なくお鍋でたっぷりいただきます。」

美容に関しても、日常の隙間の時間を利用することで無理なく習慣化。小さな積み重ねこそが最も大切だと考えている。

「いつもポーチにネイルオイルとハンドクリームを入れていて、気づいたらこまめに塗るようにしています。このようにルーティンにしておけば、お手入れも苦になりません。そして、年齢を重ねると表面の美しさよりも“その人がどう生きたか”という内面の美しさの方が重要になってくると思います。楽しく生きている人は、どんどん表情が明るく魅力的になっていくもの。いろんな人に会って、食事をしたり、話したり、仕事をしたりするなかで、その人たちの良いところを吸収すれば、顔は自ずと素敵に変化していくのではないでしょうか。」

そうした出会いのなかで、いくつになっても美しい年上の女性を見ていると勇気づけられ、年齢を重ねることが楽しみに思えてくる、という高橋さん。

「ですから、私も何かをやりたいと思ったら、年齢を言い訳に諦めたりせずに、その瞬間が始める最良のチャンスなのだと捉え頑張るようにしています。また嫌なことや悩みがあったとしても、『今日が最初』と思えば、後ろを振り返らずに前を向いていける気がするのです。」

自分の背中を押すのは自分。さまざまなことがスタートするのは春、心に留めていることが他にもあるそう。

「少しでも手間暇をかけた生活をしたいです。1年くらい前から、朝目覚めたら白湯を飲んでいますが、不思議と心が落ち着くのです。お湯が冷めるまでの時間をぼーっと過ごすのも好き。また、子どもの服なども丁寧に手入れをして大切にする。そうすると子どもも喜びますし、手間暇をかけて暮らすことの意味も少しは伝わるのではないかと思うのです。」

高橋 里奈
埼玉県出身。16歳でデビューし、1990年JR東海『クリスマスエクスプレス』のCMが話題に。雑誌『Precious』(小学館)の専属モデルをこの春卒業し、モデルとして新しいステージに躍進。私生活で2児の母としての顔も持つ。