Autumn and Winter 2018 / Special Talk

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仕事を通じ築かれた素敵な交友関係。互いに尊敬を抱き合うおふたりが、理想のファッションや女性像について語ります。


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DRESS ¥77,760
PANTS ¥59,400

高橋里奈(写真左)
1968年埼玉県生まれ。16歳でデビュー、JR東海『クリスマスエクスプレス』など話題のCMに出演、脚光を浴びる。現在は女性誌『Precious』『eclat』を中心にモデルとして活躍。そのナチュラルなライフスタイルに多くのファンがいる。


犬走比佐乃(写真右)
東京都生まれ。主にコレクションのスタイリストとして、有名メゾンのショー制作に関わる。1985年に独立、テレビ・雑誌を中心に、女優のスタイリングやトークショーなどで活躍。

 

いくつになってもファッションを楽しめる女性でありたい

ふたりの初めての出会いは?

高橋「15年ほど前のCMのお仕事です。以来、雑誌の現場を中心に何度もご一緒しています。実は私にとって犬走さんは『こうなりたい』と思う憧れの女性像。年齢を重ねても美に熱心で、身につけているファッションも、普遍的なものを大事にしながら新しいものも取り入れていらっしゃる。撮影のスタイリストが犬走さんの時は現場に行くのが楽しみなんです。」
犬走「本当に褒め上手ね! でもそう思っていただけるのはとても嬉しい。私は、里奈さんの容姿に憧れるのはもちろんですが、モデルとしてのポージングも本当にかっこいいと思っていて。一番好きなのは脚の組み方。角度が本当にキレイなの。」
高橋「犬走さんはモデルのポーズや表情まで思い浮かべながらコーディネートしてくださるので、表現がしやすいです。」
犬走「モデルさんは何でも着こなせるけど、その中でも『特にこれが似合う』というものがあるじゃない? 里奈さんだとタイトスカートであるとか。それを見つけて提案するのが好きなんです。お店で見知らぬ方が試着をしていても、いいなと思ったら『似合っていますよ』とつい口に出してしまうの(笑)。」

おしゃれに対して大切にしていることは?

高橋「仕事柄さまざまな服を着るのですが、個人的には流行を問わないシンプルで上質な服が好きです。価格の高い・安いではなく、体型に合っていて着心地がよいかを大切にしています。」
犬走「それは素敵ね。私はいろいろ新しいものを試したくなるから、洋服がすぐ増えてしまうの。」
高橋「一緒にとあるブランドに行ったときも、私はシンプルな洋服ばかり見ているのに対し、犬走さんは個性的なアイテムをセレクトしていましたよね。」
犬走「猫のパッチワークが付いたキルトスカートね。そういった、普遍的なデザインに遊び心を加えた服は好きです。洋服選びで気をつけているのは、年齢を重ねておばあちゃんになっても着られるか、という視点。いつまでも着たいと思えるものに出合えたら、それが体型を維持しようというモチベーションになるでしょう。何歳になっても7cmヒールを履ける女性を目指したいです。」
高橋「確かにそういう目標があると、日々歩く時間を増やすとか、日常のちょっとしたことに気をつけるようになりますね。いくつになっても着られる服を買う、というのは私も同感。大人になって、いいものを大切に着たいという気持ちがより強くなったように感じます。」
犬走「以前、女優の岸惠子さんにお会いしたとき、初期の『ソニアリキエル』のニットを着ていらしたの。長年愛用しているので毛玉もあるけど本当に着やすいし、飽きないとおっしゃっていて。そんなふうに、本当に好きで似合うものを大切に身につけている女性は素敵だな、と思いました。」

今年の秋冬に着たいものはありますか?

犬走「私はゆったりしたトレンチコートをオーダーしました。長めの丈でボリュームがあるので、ベルトでキュッと締めて着たいと思っています。」
高橋「いいですね。私も毎年秋になるとトレンチコートが欲しくなるのですが、おしゃれに着こなすのが意外に難しく感じて。ウエストを絞ってAラインになるように着るのはいいですね。」
犬走「そうやって、定番に新しい表情を出すのが好きなの。いつも季節の変わり目になると、自分の中のブームみたいなアイテムや色が出てくるんです。たとえば今年の冬はワイドパンツではなく、ストンとしたラインのキレイなパンツを穿いてみたい、とかね。それを決めたら『この冬ワイドパンツは穿かない!』といったルールを設けてしまう。そうすることで自然にコーディネートに新鮮さが生まれるような気がします。ちなみに、昨年の秋冬のマイブーム・カラーはピンクでした。桜色に少し青みを加えたような色彩をイメージしています。」
高橋「面白い方法ですね。それで言えば、私はこの秋冬に赤いセーターが着たいな。朱赤とボルドーの間ぐらいの、鮮やかな深紅のニットをさりげなくジーンズに合わせて着てみたいです。ふだんは、白、黒、グレーなど定番色が中心なのですが、色を着ると不思議と元気が出ます。」
犬走「里奈さんで言うモノトーンのように、最初に自分のベースになるカラーを決めると、差し色を取り入れやすくなりますね。私の場合はネイビー。できるだけ黒は着ないようにして、ネイビーを基本に周辺アイテムを決めています。」

秋に開催されるお二人のトークショーへ向けて、皆様にメッセージをお願いします。

高橋「私は着る専門ですから、お洋服についてお話しするのは少し緊張してしまいますが、皆さんと一緒に犬走さんから勉強できたらと思っています。楽しい時間になると嬉しいですね。」
犬走「里奈さんが子育てをしながらいつも美しく過ごしているように、誰もがファッションに対して『私なんて…』と控えめにならず、挑戦する気持ちを持っていただけたら、と思っています。『なるほど!』という発見がひとつでも見つけられるヒントになれば。一緒に楽しんでいただけることを願っています。」